ライブドアとフジが合意した、というニュースが一般ニュースとして駆け抜けた月曜日、もう1つの大きなニュースがIT業界に浸透していた。
「アドビがマクロメディアを34億ドルで買収」というニュースである。
両者とも名前を知らない、という人も多いかもしれないが、一言で言うと「アドビ=PDFの規格会社」「マクロメディア=FLASHの規格会社」とでも言えばいいのか。スクウェア・エニックスの誕生と雰囲気は似てるがどちらかというナムコとコナミが合併した(仮定の話)ほうが近いかもしれない。
両者が競合していたのはグラフィックソフト(Photoshop⇔Fireworks)、イラストソフト(Illustlator⇔Freehand)、Webオーソリングソフト(Golive⇔Dreamweaver)などのウェブアプリケーションのほぼすべての部門といえるかもしれない。一方でオンリーワンツールとしてPDF、FLASHという強みがあった。合併により、これらのウェブアプリケーションは統一されるだろうし、PDF・FLASHなどのツールはより強大に広まっていくだろうと思われる。
個人的にショックだったのはマクロメディア派としてDreamweaverやFireworksを使っていたため、合併により使うソフトの変更を余儀なくされるだろうからだ。むーん、残念すぎる。
しかし、どうして合併する必要があったのか、という部分もある。合併会社の敵となるのはマイクロソフトとオープンソースだ、というのが定説である。
マイクロソフトは次期ウィンドウズ「Longhorn」に「Avalon」というグラフィックエンジンを搭載することを明らかにしている。これにより一気に市場がひっくり返す可能性もあるといわれる。またオープンソースのコミュニティも馬鹿に出来ない。優秀なソフトが出てこればアドビ&マクロメディアのソフト群も駆逐される可能性も高い。合併によりシェアを強固にするつもりだろう。
それにしても驚いた。IT業界に安定はないということか。どの会社も常に逆転の機会をうかがっている。常に好機であり常にピンチであるのが業界の特色なのかもしれない。
この合併が吉と出るのか。一ユーザーとして今後を見ていきたいと思う。