興味深い判決が出た。司法もいい判決を下したのではないか。
読売新聞がヤフーに配信しているニュースの見出しをデジタルアライアンス社というインターネットサービス会社が無断で引用し、ヤフーニュースまでリンクを行うサービスにて利益を上げていたということに対して、知的財産高裁が「違法」という判決を下した。詳細はこちら
実はこの裁判、2004年2月の判決では、「無断利用可」という判決が下されていたので、逆転判決と言うことになる。
今のインターネットの悪いところは、インターネット上の情報は無断で使っていい、と思われているところにある。ユーザーからすればあらゆる情報が無料に手に入るのはいいことかもしれないが、新聞社などがその情報を作るのにどれだけの費用がかかっているかを忘れてはいけない。
一時期、音楽業界も旧ナップスターなどのP2Pの無断交換で音楽が売れない、という状態になったが、iMTSなど有料のダウンロードが好況だ。音楽業界はうまく、そういう無断ダウンロードを駆逐したなあと、ふと思う。
一方、情報業界はどうか。ブログがこれだけ流行ると個人ベースでの利用によるニュースの引用は許可の範囲になるべきであろう。逆に商用での利用はNGと言わざるを得ないだろう。今回の判決のポイントは見出しは「著作権違反ではない」が「法的保護には値する」とした点。つまり、個人での利用は制限するものではない、と言う判決だと言える。音楽も元々は個人レベルの貸し出しは禁じてはいないし、「情報」も同じだということだろう。
情報の価値は確かに存在する。いい判決だったと思う。