前代未聞の失態と言える。いや、むしろ意図的にやったことかもしれない。土曜日、帰国直後の会見で川淵キャプテンが次期代表監督としてオシム氏(現:ジェフ千葉監督)と交渉していることをうっかり口に出してしまったのだ。
正式決定前に交渉相手の名前を出すことなど問題外の話。あわてて会見を中断して千葉側に連絡をしたと言うことから、ドタバタぶりが見て取れる。穿った見方をすれば、これで世間の関心は次期監督へ向かい、結果を残せなかったことに対する川淵キャプテンの責任論はいずれどこかに飛んでいってしまうと言う点では、「巧妙」とも言えなくもない。
個人的にはオシム監督には大賛成。かつてユーゴスラビア監督の経験があり、日本でも弱小千葉を強豪に育て上げた実績がある。日本人のメンタリティがわかっているのも心強い。かつてレアルの監督などを断り、日本へはジェフ千葉のGMとの個人的つながりから千葉監督就任を決めたと言う義の人でもある。
今回のワールドカップに明らかに「走り負けた」日本。次の世代は急に6歳ぐらい若返ることは必定。走り勝つサッカーを模索するオシムは適任だと思う。彼の名言に「ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出すときに肉離れを起こしますか?」という言葉がある。なるほどなるほど。
↑の「オシムの言葉」という名著はぜひ読んでほしい。ボクはこの本を出た直後に買って読んだんだけど読んでて涙が出てくるぐらいのいい本。戦争という大きなものがあって国が無くなっていくという、ボクらが想像だに出来ないことを彼は経験している。そんな彼の考えの元を記したことの本は必読だと思う。アマゾンでも売れてるようだなー。
しかし、見過ごせないことがある。この本の著者である木村元彦氏がジェフと日本協会に激怒しているというのだ。詳細はこちらのコラムを参考にしてほしいが、協会が圧力をかけ、ジーコ批判をさせまいとしていたらしい。この木村元彦というライターは、東欧に強いサッカーライターで、ストイコビッチの本も書いている(こちらも必読!)。文章の質も高くいいライターだと個人的には思ってる。
それはともかく、この彼の言うことが事実ならとんでもないことだと思う。批判もあり、そういう中で職務をまっとうするというのが当たり前な話だと思う。ボク自身は彼にこれからもオシムの取材を続けて記事を書いてもらいたいと思うし、この点についてジェフと協会は彼に謝罪するべきだと思う。
それにしても、オシムが監督就任を断ったらどうなるんだろう。一度具体的に名前が挙がってしまうと、次が考えられなくなる。願わくば、今回の勇み足は水に流して日本代表監督に就任してくれることの祈りたい。
8月9日が次期日本代表の初戦。今とはガラっと顔ぶれは変わるだろう。現メンバーで残る可能性があるのは、GK川口、DF加地、MF中田(!)、FW巻ぐらいか。新メンバーとしては、松井大輔、長谷部、佐藤寿はもちろん、平山、森本、カレン、本田、家永、徳永、内田、 増嶋あたりに期待したいなあ。闘梨王の強さも魅力。一気に若返った最初のメンバー構成が楽しみだ。
オシムジャパンの誕生が待ち遠しい???。


コメント (1)
オシムの言葉はサッカーやスポーツ好きはもちろん
旧ユーゴについて気になる方も是非!!
投稿者: ナオたん | 2006年06月29日 12:06
日時: 2006年06月29日 12:06