ラストのラストで神様は最高の舞台を用意してくれた。
[photopress:060822_sojitsu.jpg,thumb,pp_image]
4-3で迎えた9回表2死ランナーなし。投げるのはもちろん早実エース斉藤、そしてバッターはその斉藤と2日間投げ合った田中であった。斉藤のストレートに田中のバットが空を切る。この瞬間、駒大苫小牧の3連覇の夢は断たれ、早実の初優勝が成し遂げられた。
第1回大会から出場している早実にとっては、まさしく「悲願」の初優勝である。あの王貞治、荒木大輔ですら成し遂げられなかった歴史的快挙である。
思えば、早実はボクが大学に入学したころは早稲田にあった。それが国分寺に移転し、それまでは「東東京」で戦っていたのが「西東京」ブロックに変わった。
時代は移り変わる。都心から出て行った大学や高校はいくらでもあるが、正直結果を残せていないところは多々ある。そういう中、早実の国分寺、というのは決して遠い移転ではなかった。しっかり考えた移転だったのだろう。そして、文武両道そのままに甲子園優勝というスポーツ界では最高の結果を出した。さすがというほかない。
それにしても、斉藤がここまでいい投手とは知らなかった。身長が176センチしかない。野球選手としても、投手としての決して大きくない。しかし、その体から放たれる直球は140キロ台後半を記録するというから、もうこれは努力の塊と言うほかない。
個人的にもしプロに行くなら西武に行ってほしい。もうセ・リーグの各球団は1位は確定しちゃってるから、上位指名を狙うならパ・リーグがベスト。しかも育成に秀ている西武なら安心だ。松坂しかり、涌井しかり高卒投手の育て方はあの球団が一番知ってる。
しっかし、マスコミには早稲田OB/OGが多いから、新聞も早実一色に染まっちゃってるよなあ。早稲田OBとしては嬉しいが世間的にこの状況はどう思うんだろうか。
視聴率も高かったというし、直接の母校ではないけど「早稲田」の名前の入ったユニフォームで、紺碧の空がアルプススタンドに流れる。この気持ちは最高だ。少し優勝した瞬間は涙目だったもんなー。やっぱり、負けたら終わりというこの一発勝負性がドラマを際立たせる。もちろん、駒大苫小牧という強豪校がいたからこそ、このドラマが生まれたわけで、両チームの努力に感謝したい。
やっぱりスポーツはいい。筋書きのないドラマだから、感動が上限知らずだ。さーて、次に感動させてくれるのはどのスポーツか。