古本屋でAERAの大鹿さんの本を発見して、前から読みたいと思っていたので購入したんだけど、あまりに面白くて、続編も買って一気に読みきってしまった。
上が最初買った本で、確かライブドア関連の本では一番早く出た本だったと思う。実はこの後朝日新書で続編が出ていたと知らず、文庫だったのでこちらも先週末に購入して読みきってしまった。これが下の本。
この本の作者は、他の記者達とは違ってすごい丁寧にライブドア事件、村上事件を取材していることが見て取れる。それだけ彼に対して情報を提供していたわけでその情報網の広さに驚く。他のライブドア関連の記事には全く出てこないことがたくさん書いてたり、適当に書いていないことが分かる。逆に言うと、他の記者達がこの件に関しては全く踏み込まず適当に書いているということの裏返しでもある。
ただ、欠点としてはこの記者がその堀江側・村上側に近い人間であることも事実で、だからこそ客観的に見れず、彼らに肩入れして書いている部分もあると言うこともできるかもしれない。
そして、ボクがこの2冊の本を読んだ感想としては、やはり以前書いたと同じく、この2件の事件は残念としか言いようがないということ。
強制捜査が事前に漏れていたというありえない事態だし、この程度の事件で実刑判決が出るわけがない。ライブドア22万人の株主に迷惑がかかるというのであれば、あれだけの大掛かりな劇場型の捜査はすべきではなかったと思うし、第一裁判が証言に頼っていること自体が司法取引の存在を疑わせるし、確たる証拠がない中の、見込み捜査だった疑いが強い。
ボクがライブドア事件に関して残念なのが、これと同時に日本のインターネット業界の灯が下火に向かってしまったということ。ライブドアのサイトは確かにヤフーの真似だとかいろいろ言われていたけど、「ヤフーがこければいつでもボクらが取って代わります」的な勢いがあった。プロ野球参戦、ニッポン放送、選挙出馬など急激にアクセスが殺到する状況になりながらも、サイトを落とすことのなかったライブドア技術者の必死さには本当に頭が下がる。ライブドアのRSSリーダーなどは今でも優秀だといわれているし、かつてのサービスインのスピードには同じ業界にいたので、いつも驚いていた記憶がある。
それがあの事件で全てが無に終わった。M&Aで成長してきたことから、日本においてM&A自体が下火になってしまった。インターネット業界も、そういう買収する側が少なくなってきたから勢いも薄れてきたように感じるのはボクだけなんだろうか。
まぁともあれ、もう一冊宮内さんの書いた本も読みたかったので探しているんだけどないから、いつか見て見ますわ。
この2冊は読んでおくべき。楽天が今TBSと攻防を繰り広げているけど、ニッポン放送・阪神電鉄などの株で大きくクローズアップされたけども、その中でライブドアがいかなる錬金術で資金を調達していたかというこの部分は本を読むことで明らかになる。単位が100億とかなんだもん。水面下でこれだけのことをしていたかと思うと感動しきりでした。
「あれがなければ、かのソニーが買収されていたかもしれない」。もうこれは驚くべき事実だった。


