ブックオフでたまたま見つけた本、ふと思い立って買ってみたら面白くてすぐに読んでしまった。
要するに、小泉内閣&竹中平蔵のタッグで挑んだ金融改革・郵政民営化などの経済政策について、竹中平蔵自身が語っている本である。個人的には、小泉が内閣を退陣したと同時に参議院議員という職を辞した竹中平蔵に関してはいい印象は正直思っていなかった。それは議員=選挙民から選ばれると言う意識のため(河野太郎がぶち切れたのは有名だと思う)だが、この本を読みきってから思うのは、「よくやってくれました。竹中さん休んで下さい」と思う気持ちだけである。
確かに、与党側が実際に為した政策責任者が書いた本であるから、誇張している部分もあるのは間違いないが、ただ1点、竹中改革によって銀行の不良債権は確実に減少したし、郵政民営化という日本最大規模の官組織が民営化されたという事実がある。失われた10年から日本経済が動き出しつつあるのは言うまでもないし、これは評価されていい。与党・野党ともに竹中改革に反対するものも多かった。頑なに与党が拒否したら竹中解任=改革進まずと言うのもありえたわけである。しかし、そうはならなかったのは、小泉という怪人と、この竹中平蔵という大きな存在があり、それを受け入れた与党の姿勢があったからだと思う。
この本には新聞には書かれることのない、政策の裏側・基本姿勢が見える。学者大臣として実践する場を与えられた筆者が駆け抜けたリアルな経済がある。政治経済に興味がある人なら是非とも読んで欲しい一冊。
そして、小泉・竹中と言う2人は表舞台から遠ざかったが、この10月で郵政は民営化したし、特殊法人改革もどんどん進めている。しっかりとレールの上に走っていると思う。これで前回の選挙の大敗がなければ、もっと改革が進んでいたはずなのに・・・あれが官僚抵抗勢力の復活を生んでしまったから性質が悪いんだよなあ。。まぁそれはそもそも抵抗勢力が仕掛けた自爆が原因であるから、抵抗勢力が一枚上手だったと言うわけか。。

