日本中に激震が走った。
サッカー日本代表監督であるイビチャ・オシム監督が、昨夜自宅で倒れて運ばれたと言う。夕方の川淵キャプテンの会見でも、「せめて命だけは取り留めて欲しい」という話を涙ながらに語っていたところから考えても、復帰できるかどうか以前に、まず助かるか助からないか、だ。
個人的にはオシムが大好きだったし、木村元彦の書いた「オシムの言葉」は本当に涙なしには読めないぐらいの名著であると思うから、是非とも読んで欲しい。旧ユーゴ出身で、戦争によって国家を分断された経験もあるし、ただそのもつサッカーの信念は何事にも揺るがなかった。奥さんも立派な人で、あの戦争地帯から「私だけ特別扱いしてヘリに乗ることは出来ません」と言ったぐらいだ。
そして、ジェフを経て日本代表監督への就任。確かに、オシムの選ぶ代表は派手さに欠けるところがあるかもしれない。個人的に使って欲しい選手は多数いるけれども、オシムが選ぶ選手だから間違いないだろうと思うことも出来た。派手なスターで客を集めるだけがサッカーではない。次のワールドカップで日本代表が勝つために必要なことを黙々とこなしていた。あまりに地味すぎる代表であるが、ワールドカップ熱がまた盛り上がってくれば、「日本代表選手」にスポットが当たることで、海外組偏重ではなく、結果的にJリーグに客が戻ってきてくれるように考えてくれたようにも僕の目には映っていた。
そのオシムが倒れた。もうショックでショックでたまらない。脳梗塞であるから、あの長嶋監督もそうだが、復帰までには相当な日数を要するのではないか。代表監督の交代は必然的に考えていく必要があろう。それがまたショックでショックでたまらない。
幸い今はA代表の試合はしばらくない。まずはオシム監督が無事に話せるように戻ってきてくれることが一番である。サッカーファンならずとも、日本人であれば是非とも手を合わせて無事を祈って欲しい。
奇跡よ、起きろ。