先週からチベットの暴動が日本でも部分的に伝わり始めている。ボクの会社の人でも「チベットが一番行ってみたい場所」と言っているぐらい海外旅行好きな人の中では行ってみたい人が多いという聖地が、今まさに戦争状態にある。
チベットは多くの人が知っている通り、本来は独立国であるはず。それが中国軍の侵攻を受けて、自治州という立場で存在している。中国軍が侵攻したとき、多くの罪のない僧侶が殺害されたことは有名である。それ以後もジワジワ弾圧を続け、今回その結果として、いわば戦場のような状態になったとのこと。チベット民の蜂起が先か、中国軍が先に発砲したかは断言は出来ないけど、重要なのはそこに至るまでの過程である。今の状態を見ていると、世界から総スカンを食らった天安門事件から何も変わってないように思えてくる。
結局今回の問題は中国にとっては国内問題=他国の干渉を受けないという認識を崩していない。これについては台湾も同じ状態なわけで、毒ギョーザの件にしても、困ると開き直るというのがこの国の論理なんだろうか。
当然このような人権弾圧に関して世界の人権団体は大きな批難声明を出している。当然だ。武装している兵士でもない一般の人(僧侶など)からも死者が出ているのだ。戦争であれば、戦闘民と戦闘民の戦いであるが、これは一方的な弾圧であるから。
個人的にはオリンピックボイコットの動きも出ていることに対しては、政治とスポーツの絡みからしてどうかと思う部分もあるが、フランスのある大臣が主張するような「開会式を欠席する」という行動ぐらいは取ってもいいものだと思う。スポーツと言う競技で人間力を競っているのだって、世界が平和であるという下地がある。大きな国際舞台でもあるオリンピックは場所としてはピッタリでもあると思う。
しかし、この問題であきれたのは日本。政府が弱腰なのはいつものこと(これは自民党だろうが、民主党だろうが同じだろう)。問題なのは民間の動きだ。日ごろ平和平和と叫んでいる方々(特に憲法9条堅持派の人に多い)が、一向にこのチベット問題に対して声をあげようという動きがない。欧米のしっかりした団体はもちろんチベット問題に大きな声明をあげているが、日本からそういう動きがないのはどうしてなんだろうか。
距離で測るわけではないけれども、遠くのイラク・アフガニスタン問題より近くの北朝鮮・中国らの問題のほうが国民的には重要だろう。何せこの中国の論理で言うなら、もし台湾に中国軍が進撃しても何も声をあげないと言うことになりかねない。日ごろの彼らの論理を押し通すなら、この問題は決して無視できないはずなのに。
こうようなダブルスタンダードっぷりで見事なまでに足並みを揃えているから、結局日本のこういう団体は世界から信用されない。結局、彼らのやっていることは、平和を目的としているわけじゃなく、イラク問題などをきっかけに反日したいだけなんじゃないかと。ボク個人的には、そういう真の姿が分かっただけで大きな収穫。もう彼らの言う平和は信用できない。
社民党はともかく、芯がぶれないはずの共産党でさえ声を上げられないのが問題の根深さか。。それが少し残念すぎる。
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