スポーツは筋書きのないドラマとはよく言われるが、先週日曜日、歴史的名勝負が2つ生まれた。
1つは競馬の天皇賞(秋)。破格のレコード決着となった。
去年、牝馬として64年ぶりにダービーを制したウオッカは、今年もビクトリアマイル2着、安田記念1着などダービーが一発でないことを確実に証明しつつあった。
一方のダイワスカーレットは、実績十分。7ヶ月ぶりの実戦ながら連をはずしたことのない安定感がウリ。ウオッカとか桜花賞・秋華賞・有馬記念(2着)で先着し、負けたのがチューリップ賞だけという実績上位ながら、ウオッカの記録が凄すぎるため、ここで勝つことでウオッカより強いことをアピールしたい場面。
また3歳馬としてNHKマイルカップ・ダービーを制し、距離適正から天皇賞を選んできた牡馬ディープスカイも参戦。古牝馬相手に実績を見せられるかが勝負どころ。
この3強の対決ムードではあったが、何が起こるのがわからないのが競馬の面白いところ。しかし、このレースは実力の接近する最強の3強がそれぞれ力を出し切ることでとんでもないレースになった。
何しろ勝ちタイムが1分57秒2と従来レコードを0.8も更新する破格のタイム、勝ったウオッカと2着のダイワスカーレットの差が2センチ、3着ディープスカイとの差はクビ差だからまさしく接戦。あまりの僅差の写真判定が13分以上も続いたぐらい。過去にも語り継がれる名勝負なのは間違いない。
現場で見た後輩からメールが来たぐらい。いや〜このレース生で見たかった。またジャパンカップ見に行こうかな。最近馬券すら買ってないし。。
そしてもう1つの歴史的名勝負はF1の最終戦ブラジルGPで起きた。
このレースはマクラーレン:ハミルトンとフェラーリ:マッサが7ポイント差で最終戦を迎えたレース。2位マッサの優勝条件は、1位:マッサかつ6位以下:ハミルトン、2位:マッサかつ8位以下:ハミルトンしかない。
レースは最終ラップで大どんでん返しが起きた。マッサが1位でゴールしたが、その時点でハミルトンは6位だった。このままだとマッサが優勝というところで、雨でラップタイムが落ちたトヨタのグロックを最終コーナーでかわして何とまさかの5位入賞→ハミルトンの優勝が決まった。
ボクの周りのF1ファンでハミルトンのファンなど1人もいない。ボクもアンチハミルトンだし残り2週でハミルトンが6位に落ちた段階でマッサのチャンピオンを確信した。しかし、最後の最後、雨天候をドライタイヤで強攻したトヨタの攻めは最後に力つきた。何しろ最終ラップでハミルトンとグロックは16秒以上もタイム差があった。雨があれから止んでいたらマッサが優勝だった。しかし、実際のチャンピオンはハミルトンだった。
最年少王者という称号も同時に得たハミルトンだが、上述したようにやっぱりコイツ嫌いだ。。。まあだから、最後にハミルトンがチャンピオンになった時点でもう放心状態だった。。
ともあれ、両スポーツとも本当に見ている人を飽きさせないいいレースだった。
昔、中田英寿のセリエAデビュー戦で2ゴール上げたのを見て、高橋陽一が「マンガでもそういう展開は賭けない」と書いたことがある。本当にスポーツは誰も先を知らないから面白い。そして、どんな脚本家が買いてもこれ以上の展開はないというぐらい面白い展開を見せてくれることが多々ある。同じ日曜日にそんな2つの瞬間に立ち会えたことを本当に嬉しく思う。