ラグビーの日本代表のワールドカップが終わった。
トンガ・カナダの2勝という20年ぶりのワールドカップ勝利を目指した日本だったが、結果は0勝3敗1分に終わった。
2019年のラグビーワールドカップは日本で開催される。2015年にもう1つワールドカップがあるとはいえ、8年後には自国開催のワールドカップが控えている。果たして、これで良いのだろうか。
そんなことはない。2勝を目指すと言うのも、今ワールドカップで2勝を上げて上位との差を詰めて、2019年ワールドカップでは決勝トーナメントに進出するのをもくろんでのことだ。とすれば、現状では2015年のワールドカップとて1勝すら上げられるかも厳しい気がしてくる。
最初のフランス戦で一時5点差まで迫ったときには期待したものだが、最終的には後半最後に一気に点差を広げられて完敗。NZに負けるのは仕方ないにしても、トンガ戦・カナダ戦は勝たなければいけないのに、全く最後まで勝てる気がしなかった(カナダ戦はリードはしていたが、結局追いつかれた。追いつかれた後に勝てる様子は全くなかった)。
ボクはカーワンの手腕自体は嫌いではないが、やはりプロの監督としては結果を出せなかった以上は解任は仕方あるまい。カーワンがいかに日本を理解しようと、チームまでカーワンイズムは浸透していなかった気がする。
よく、今回のワールドカップの日本の惨敗を聞いた人が、「外国人だらけのチーム」ということに対して批判しているのを目にする。これに関しては、ボクはかなり複雑な気持ちだったりする。今の個人的な感情で言わせてもらうと、「外国人が多いことは否定しないが、ただその外国人選手に大和魂が感じられなかった」というのがボクの結論。
何故、日本代表なのに外国人ばかりなんだ、ということに対しては、IRBのルールで3年以上住んだ選手は代表になれる(他にもいろいろ規定がある)というのがあるので、ルール内の選考であるし、それに対して異を唱えるつもりもない。
ただ、だからこそいちファンとしては外国人選手を含めて、勝てる選手を選んだというのであれば2勝という目標は必達でないといけなかったはずだ。もともとラグビーは他のスポーツに比べてアップセットの起こりにくいスポーツであるし、実力差があると、100点差ゲームにもなるぐらいのスポーツでもある。ボクが残念なのは、日本のチームはよく後半になってズルズル点を取られたりすることが良くある。それが外国人選手がはいることによって、修正されるのかと思いきや、フランス戦しかり、トンガ戦・カナダ戦然り、実に日本人っぽく負けたのが印象的だった。
正直、今回のワールドカップで光明を見せてくれた外国人選手はFLリーチぐらいしかいなかった気がする。いい意味でも悪い意味でも日本に染まった外国人選手たちは外国人らしいメンタリティではなく、メンタリティも日本に染まってしまったような気がする。
カーワンの言う、「日本らしい低いタックル」というのは、試合中はほとんど外国人選手から見られなかった。PR畠山・HO堀江あたりの突進にはボクは代表選手の誇りが感じられた。カナダ戦の終盤のLO大野の頑張りには、涙が出るぐらい気合に溢れていた。試合に負けるのは仕方ないにしても、そういう魂がボクには見たかった。
外国人選手に頼るのは間違いではない。日本代表の強化に繋がっていることは間違いないだろう。今はトップリーグでも世界の強豪国からの代表選手がプレーする時代だ。日本のラグビー選手は必ず普段のリーグ戦で世界を感じて闘えているはずだ。だからこそ、ボクはこの代表の戦いっぷりが残念でならない。
残念ながら、日本では代表が強くないと人気が出ない。ラグビーのワールドカップというのに地上波放映は最初のフランス戦だけで、あとは深夜で放送という悲しい扱い。ラグビーを愛するものとしてはこれが悲しすぎる。
代表の強化が人気復活の起爆剤になることは間違いない。外国人選手を入れながらも、個性溢れる日本選手をその中に融合して、本当に皆に愛される日本代表を次の監督は作って欲しいと思う。
カーワンの次は?ということであれば、もう1人しかいないだろう。
「清宮監督」以外にない。
早稲田を復活させた清宮監督に是非、日本代表の監督に就任して日本代表に活気を与えて欲しい。カーワンイズムに清宮イズムを加えたときに、4年後の新しい代表の姿が見られるかもしれない。
ラグビーを愛するからこそ、強くなって欲しい。そのためにも、ラグビー協会は今回の失敗の責任をどうするのか、しっかりと自問自答して欲しい。ファンは強い代表が見たいと思っている。そのために出来ることはなんだろうか。
4年後へ、ラグビー人気復活へ、期待しています。