【大学ラグビー】早稲田、関東学院に完敗し連覇ならず。
結果は33-7。しかし見どころはあった。
戦前の予想は関東学院大の圧倒優位。それもそのはず、春と夏と2回行われた両大学の練習試合はともに関東学院の圧勝に終わっていた。秋にシーズンインしてからも関東学院大はまったく危なげなくリーグ戦制覇、大学選手権も決勝までほぼベストメンバーで駒を進めてきた。一方の早稲田も危なげなく試合を勝ちはしたが、主力に怪我人が出てからは「強さ」がまったく見られなくなってしまった。CTB曽我部、WTB首藤という1年生コンビは欠場、主将のSO大田尾もねんざで満足にプレイできる状態ではない。大学選手権準決勝では同志社大にあわや負けというところで何とか勝ちあがったぐらいだ。同じ3年連続決勝進出でも大きな差があった。

2004ラグビー大学選手権決勝その1 posted by (C)こうへい
そんな中始まった試合だったが、前半は自分がラグビー見てきた中でもベストに等しいぐらいの好ゲームだった。圧倒的不利と言われたFW戦で早稲田はPR伊藤を中心に互角に渡り合った。BKは大田尾からのパスをトップスピードで受けて相手ディフェンス陣の隙間からスピードでゲインするという意志統一が図られていた。ディフェンスも網の目のように関東学院の突破を防いだ。大田尾のDG失敗などの見せ場はあったが、前半は0-0。緊張感のある前半だった。

2004ラグビー大学選手権決勝その2 posted by (C)こうへい
そして後半に入ったが、関東学院は前半から問題点を修復してきた。すばりポイントは「BK勝負」。FWで必要以上に勝てないことが分かると自慢のBK陣で勝負をかけてきた。すると、前半は耐えてきた早稲田ディフェンスの集中力が切れた一瞬の隙をついて突破、7-0と先制トライを奪う。こ続く早稲田の攻撃でSO大田尾のキックが相手の足に当たって不運にもボールを奪われ、そのまま独走トライを奪われ14-0。ここから早稲田の歯車が狂ってきた。攻撃も相手陣に攻め込んでからのハンドリングミスでチャンスを何度も潰した。連続5トライ奪われ万事休す。終了直前に1トライ返すも焼け石に水。大田尾組は7-33で関東学院に完敗した。
跳ね返った楕円球が相手のトライにつながるなど不運があったが、点差は予想の範囲内だった。早稲田は曽我部、首藤が欠場してからBKの人材不足が顕在化した。フィニッシャー不足がそのまま点差となって現れた格好だ。関東学院はFW・BKともに隙のない優勝に値するチームだった。昨年の決勝の負けの借りを見事に返されてしまった。

2004ラグビー大学選手権決勝その3 posted by (C)こうへい
しかし、早稲田に来期逆転の芽は十分にある。今季の関東学院大学のメンバーはほとんどが4年で来期は一気に力が落ちる。一方の早稲田は曽我部・首藤・今村・弥富という1年カルテットは更なる成長が見込めるのが大きい。SO、FLに人材が育てば来期の巻き返しは十分ある。この後まだ日本選手権が控えるが来期が今からでも楽しみである。来期の早稲田ラグビーの再浮上を大きく期待したい。







